脊柱計測分析
スパイナルマウスにより姿勢アライメントを分析すると、多分野へ応用ができます。ぜひご自身の経験を活かす利用方法をご検討ください。
目的に合った分析を選択
ス パイナルマウスにはいくつかの計測モードがあり、また表示方法も選択することができます。
- 矢状面・前額面計測
- 立位・座位・四足位計測
- グラフィック表示
- 計測結果の比較
矢状面とは、ご存じの通り、矢状方向、つまり、矢が身体の正面から刺さった方向にとった断面の意味で、体を左右に2つに分けるように、縦方向に切る向きの断面のことです。 スパイナルマウスでは、それの面を計測するモードを矢状面計測と呼んでいます。直立、前屈、後屈を計測し、それぞれの可動域も算出します。
前額面とは、身体の腹側と背側に分割する面のとことで、冠状面とも言われます。スパイナルマウスではこのモードを前額面計測と呼び、直立、左右の側屈を計測し、それぞれの可動域も算出します。側彎症の計測によく活用されます。
一般的には立位で計測しますが、さまざまな事情で立位を取れない場合、もしくは、目的によっては、座位や四足位で計測することも可能です。
また、計測分析には通常の曲線表示が視覚的に捉えやすい表現ですが、グラフィック表示として骨の形状を表示することもでき、患者様へのご説明などに利用されます。
スパイナルマウスを使用した計測は、基本的に着衣なしで実施することが最も正確な値を得ることができます。とはいえ、いつでもそれが可能な環境であるとはかぎらないため、それに代わる方法のご提案もさせていただきます。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
さまざまな分野での応用
スパイナルマウスは現在、日本でも多くの医療機関や大学などで利用されています。
導入され始めた当初は、脊柱アライメントの評価や可動性などについて数多くの研究がされましたが、その後はさまざまな分野での利用に広がって行きました。
過去に文献のテーマに取り上げられた例をいくつか挙げます。
- 加齢とそれに伴う変化との関係
- パーキンソン患者の評価
- 骨粗鬆症と脊柱形状の関連性
- スポーツ選手へのトレーニングの効果
科学技術総合リンクセンター(J-global)では科学技術用語として紹介されており、文献も検索できます。
文献等について詳しくお知りになりたい方は スパイナルマウス・基礎と応用 もご覧くだ さい。
スパイナルマウスの特長
簡単で信頼性の高い正確な測定
スパイナルマウスの測定ホイールは、自動的に背中の輪郭に合わせて調整しながら脊柱に沿って動くように設計されています。取得された計測値データは、その後、ワイヤレスでパソコンに転送されます。
精確な脊柱の幾何学的データ
優れた信頼性とX線画像と比較してデータの妥当性の程度の高さは、科学的なテストで繰り返し証明されています。スパイナルマウスを使えば、計測数がどれだけ多くてもそれぞれの患者について追跡が可能であり、治療過程での変化が明確になります。
透明かつシンプルな患者情報
脊柱を系統的に測定すると、専門的に管理された治療を反映できます。シンプルで理解しやすい画像は患者への情報提供に役立ちます。定期的に測定を繰り返すことで、患者の進捗状況がはっきりします。
ボタンを押すだけで本格的な文書化
すべてのデータを計測直後に保存することができ、詳細な文書をドクターや他のスタッフなどがすぐに見られます。したがって、必要な治療や処置を明確かつ客観的に判断することができます。